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【闇の子供たち・梁石日(ヤンソギル)】

闇の子供たち

これはね・・・・
友達に、「すごいよ、気持ち悪いよ。ものすごく気持ち悪い本読んでるんだ」と言うので
興味津々で、どんな本だか、詳しく教えてもらって
古本屋に行ったら、なくて。
こういう本は、やっぱ新刊で買うしかないんだろうな〜と
年末の旅先で購入。
旅のお供には本が必須なの、私・・・・。

で、内容です。

タイ、バンコクなどの、山奥に住む貧しい家族が
8歳になる少女を、売るという話から始まる。

子供を買いにくる男にも、実は、子供のころ、とてつもない体験をしていて
ああ、こういう過去を持ってる人だったんだ・・・と
悲しくもあり、
それでも、日本という恵まれた国で育った私には、想像はできない
飢餓と死を目前にした精神状態の子供の気持ち・・・・。

前半の3分の2くらいは、その買われた子供たちが
「教育」という名の「セックス」を強要され
あげく、子供同士のセックスをさせられたり
笑顔でオトナに接しなければ、仕事にならない。
しかし、お金が入ってくるのは、体をはってる子供ではなく、
その子供たちを囲っているオトナ。
道具にすぎない子供たち。

その性描写が、ものすごいのだ。

けど、これは、きっと、本当なんだろうと思う。
どこまでが「小説」か、というより、賄賂を渡され黙認している警察、軍関係。

以前、野沢尚の「リミット」という小説を読んだことがあって、
忽然と消える子供。
船で移送された先では、子供の人身売買が行なわれ、
最後には、臓器売買へ。というストーリーだったので、
この「闇の子供たち」を読んだときに、
ああ、やっぱり、本当にこういう裏の世界は存在するのだろう・・・

そして、松岡圭祐の岬みゆきシリーズでも、子供の人身売買のさきで
少女を買った大人は、性目的で、飽きたら捨て、またほかの少女を買い
という細かい描写もあったので。

この「闇の子供たち」は、さらにそこを踏み込んで描いているんだろうと
これは、知っていながら、知らんふりをしている大人がたくさん、そこには
存在するのだと、何かメッセージを伝えたかったんじゃないかと・・・。

けれど、残りの3分の2は、日本人が出てきて、なんとか子供を救いたいと
登場してくるのかな。
そこらへんから、流れがまったく違った展開になってってしまって
私には移入できないストーリーになってしまった。。。

子供の人身売買と臓器売買。
それは=だったと、知らなければ、最後まで夢中で読めたのかしら・・・

闇の子供たちが、どんな虐待を受けているか。
残酷すぎて受け入れられない。と途中で投げ出す人も多いかもしれないけれど。
私は、そこをむしろ、ちゃんと読んでほしいと思った小説でした。





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