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【対岸の彼女・角田光代】

女って、なんてめんどくさいんだろう。
けど、女って良いかも。と最後には思わせてくれる小説だった。
小学校、中学校と、いじめられ友人の出来なかった葵は
不登校になり
高校は、母親の田舎へと家族で引越し、通いだす。
そこでの出会い。
それまでの自分を必死に変えようと戦う葵。
1話が終わると、現在の葵の姿が描かれる
そこに登場する小夜子という女性。
人とコミニュケーションをとるのを少し苦手にしていて
子供が生まれ、歩きだす頃には、公園デビューで悩む。
公園での人間関係の派閥、
仲が良いのと、大人の人間関係の距離感って
微妙なものがあって、
また、仲が良いとは、いない人のことを悪く言うことで
結束したりするような勘違いの主婦仲間の付き合いに
馴染めない小夜子は
公園を放浪しては日々悩む。
それならば、いっそ仕事をすることで
自分も子供も成長できるのでは?と考えた小夜子の前に現れたのが
35歳になった女社長の葵。
物語は、葵の少女時代、
そして小夜子側から見た現代と葵との関係とを
ものすごく丁寧に綴られている。
葵の中にあった、高校のときであった忘れられない「ナナコ」という少女の存在
きっと誰もが「ナナコ」と葵のような
心の絆を深めた大切な大切な友情って持っているんだけど
それを信じきれる勇気っていうのが、なかなか無いのかも。
心と心が繋がってる確かな友情を
忘れずに、ずっと暖めていれば
必ず、また、同じように心を許せる友人に
出会うことが出来るんだ。と
とても心が洗われたような研ぎ澄まされたような
ステキな気分だった。
私の中にも「ナナコ」はいる。確かにいる。







